岡山で思い出した、“私に戻る感覚”

先週、ジェーン・アイルデールのイベントで 岡山 を訪れました。
ほんの少しの滞在時間だったのですが、
岡山に着いた瞬間、不思議なくらい “帰ってきた” という感覚がありました。
私の祖父母は、父方・母方どちらも岡山の出身です。

日本に帰国する度、必ず きびだんご を持ってアメリカに帰ってきてくれました。
子どもの頃に食べすぎてしまったせいか…
今では実はあまり好物ではないのですが。

岡山には昔から私の中にある “気質” を思い起こさせるものがあります。
それは、
「勤勉」「革新的」「気取らず自然体」
という岡山県民ならではのスピリットです。

今回の旅でもそれを感じることができました。
今回の岡山には、メイクアップアーティストの 中原史子さん が同行してくれました。

史子さんは 元競技ダンサー という経歴を持ち、
現在はダンス競技者から圧倒的な支持を集めるヘア&メイクアップアーティストとして活躍されています。
美容師・ライターとしても活動されていて、
ラテンダンスの華やかな世界を知り尽くしたそのセンスと技術には、
トップダンサーたちも深い信頼を寄せています。
彼女と出会ったのは約1年前ですが、すぐに意気投合しました。
日本人ダンサーをまるでラテンのミステリアスな女性のように演出してしまう、
唯一無二のクリエイティビティにいつも驚かされます。

でも今回のイベントで私たちが目指したのは “変身” ではありませんでした。
jane iredale が大切にしているのは、
誰か別の人になることではなく、
その人自身の一番美しい姿を、自然に引き出すこと。







岡山という土地の空気、家族の記憶、そして心温まる出会いの中で、
この考え方がより深く私の中に戻ってきました。
今回、岡山に”帰ってきた” と感じたのは、
祖父母の思い出だけではなかったのかもしれません。
街の穏やかさ、人のあたたかさ、時間の流れ方…
そのすべてが自然に、
「ああ、ここにいると私は私に戻れる」
という感覚を思い出させてくれました。
そして私は改めて、
美しさとは誰かになることではなく、何度でも “自分に戻る” ことと感じたのです。
岡山で過ごしたひとときが、静かにそのことを教えてくれたように思います。
皆さまにもきっと、忙しい日常の中で自分のための時間がなかなか作れない日があることと思います。そんな時もどうか自分を責めないでください。
短い時間でも、
小さな行動でも、
「自分のためにしてあげたこと」 は、必ず自分自身の心に届きます。
そして、あなたを “自分に戻してくれる場所” や “人” がいるなら、
そのつながりを大切にしてほしいと思います。
岡山という土地、そしてそこで出会った人々は、私にとってまさにその”場所”であり、”人”でした。
