私が目指す、真のアンチエイジング 〜MRi創設から取り組む、ナチュラルホルモン療法〜
22年前、私はアンチエイジングの研究会社として自分の会社を立ち上げました。最初は一人でやっていくつも理でした。でもちょうど立ち上げの時期、予想もしない出来事が起こりました。
アメリカで行われていた「WHI(Women's Health Initiative)」という、更年期とホルモンに関する大規模な研究が突如中止になったのです。ホルモン治療による乳ガンや血管のプラーク破裂など、深刻な報告が相次いだためです。このニュースはすぐに日本にも伝わり、私が思い描いていたホルモン治療に関わるコンサルティングビジネスは突然壁にぶつかることとなったのです。

でも幸運なことに、落ち込む間もなく私には素晴らしい出会いージェーン・アイルデールとの出会いーがあったのです。彼女の「スキンケアメイクアップ」ラインを日本で紹介できないかと話を進めていきました。当時私はSkinCeuticals(スキンシューティカルズ)をJMECという医療系のパートナーと一緒に取り扱っていました。
「アンチエイジング」という軸はそのままに、内側からの健康だけでなく、肌の健康へと舵を切ったのです。でも、”年齢を重ねながらも、心身のクオリティ・オブ・ライフを保ち、若さを失わない”という私のビジョンだけは、決してあきらめませんでした。

当時、多くのお医者さまが私に言いました。「ホルモンはガンの原因になる」。でも私はきっぱりとこう返していました。「いいえ、ホルモンはガンを防ぐ助けになります」。
また、「自然に年を重ねていきたい」という声もよく耳にします。確かに、その思いはとてもすてきです。でも、自然に老いることが、必ずしも健康で快適な老後であるわけではありません。
年齢とともに、できることが少しずつ限られていき、体の不調や痛みに悩まされたり、生活の自由が減ってしまったり・・・それは心の豊かさや生きがいにも影響してきます。
もし、DNAとして受け継いでしまった慢性疾患を予防できるとしたら?やってみる価値はあるのではないでしょうか。私自身は、遺伝的に骨粗鬆症と心臓疾患が気になる体質です。「自然な老い」の中で避けられる病気や不調があるのなら、私はそれを少しでも予防して、自分らしい毎日を送る努力をしたいと思っています。


私たちが定期的に開催している勉強会に来てくださるお医者さまは最初の頃は3〜4名程度でした。でも少しずつ増えていき、先日の日曜日の勉強会には14名のドクターが参加してくださいました。今はオンラインでの受講も可能ですが、できるだけ対面での参加をおすすめしています。実際に足を運んでいただくと、内容の理解がより深まるのです。

講義のあと、何人かのドクターから「ここでしか学べない内容が詰まっていて、本当に感謝しています」というお言葉をいただきました。それは、私にとって予期せぬ“ごほうび”であり、喜びがあふれる瞬間でした。
この教育プログラムは、Dr. Neal Rouzier(ニール・ルージェ医師)と、実際にアメリカまで足を運んで学んだ井之上容子医師の情熱と努力によって、丁寧に作られたものです。



井上先生は、日本におけるナチュラルホルモン療法について最も深く理解し、真摯に取り組んでいるドクターのひとりです。


(※「ナチュラル」とは、バイオアイデンティカル(Bio-identical)という意味です。これは、私たちの体内でつくられるホルモンとまったく同じ化学構造を持つホルモンのこと。“ホルモン”とは名ばかりの植物由来の代用品では、ホルモンの減少によって起こる慢性疾患を防ぐ力は不十分なのです。)
これからも、興味を持ってくださるお医者さまに、できるだけ多くお声がけをしていきたいと思っています。
「見た目が若い」ことだけがアンチエイジングではありません。ホルモンを最適なレベルに保ち、“10歳若く感じられる自分”でいることこそが、真のアンチエイジングだと私は信じています。