アメリカの大統領は?日本の総裁は? 政治がニュースを賑わせる今、伝えたいこと
アメリカの大統領選、日本の総裁選がニュースを賑わせています。私はアメリカ人で、実は大学生の時、オレゴン州から代議士か上院議員に立候補することを夢見ていました。ポートランドのエディス・グリーン議員のインターンとして働き始めた時です。グリーン議員はオレゴン州出身の初期の女性議員の一人で、教育労働委員会では2番目に古参でした。
ワシントンDCでのインターン期間中、著名な議員や上院議員の講演を聴いたり、委員会で女性の高等教育における差別についての話し合いを目の当たりにしました。ランチタイムにはよく議会の傍聴席に座って、重要な法案が議論される様子を傍聴しました。大学を卒業した後、グリーン議員から再び彼女のスタッフとして働かないかと声をかけていただきました。
The Rayburn bldg. where I worked
Capitol
その後、私は弾劾調査委員会でも働きました。この委員会には後にヒラリー・クリントンになるヒラリー・ローダムも参加していました。私はワシントンでの経験で政治に幻滅してしまい、次に何をすべきか迷ってしまいました。そんな中、ボストンで仕事を見つけ、その後ハーバード大学で教育学の修士課程に進むことにしました。政治の道を離れるのは簡単なことではなく、人生の方向性を再び見つけるまでには時間がかかりました。
日本で暮らし始めてからは政治から距離を置くようになりましたが、アメリカ市民として不在者投票を続けてきました。今回の選挙に関しては、USTVをインストールして最新情報を得るようにしています。私はカマラ・ハリス氏を特に支持していたわけではないのですが、彼女が多くの有権者から支持を集めているのは興味深く感じでいました。そしてトランプ氏との今回の討論会を見て、ついに彼女に心を動かされたのです。
討論会そのものは退屈でした。トランプ氏は相変わらず疑わしいことばかりを言っていましたが比較的冷静に振る舞っていたと思います。カマラ氏は質問をはぐらかす場面もありましたしもう少しバイデン氏を擁護してくれたらと思う部分もありました。しかし90分の討論会の間常に冷静沈着で、巧みにトランプ氏に応戦していました。本当に頭が良く強い女性であり、アメリカは女性大統領を選ぶ時が来たということを確信しました。彼女はきっと私たちを良い方向に導いてくれるでしょう。
前回の討論会でバイデン氏が調子を崩したとき、私はアメリカの未来に希望を失い、とても落胆していました。しかし、カマラ氏のおかげで新しい希望が生まれました。私と同じ気持ちのアメリカ人も多いと思います。カマラ氏の勝利が、差別を無くし、自由な世界へ導いてくれることを祈ります。
あくまでもこれは私の個人的な意見です。日本の総裁選は国民投票ではありませんが、日本と自分たちの未来のために若い方にももっと政治に興味を持っていただけたらと思い、私の若き頃の政治との関わりと今の思いをお伝えしました。
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今年ワシントンDCを訪問した際に、重要な政治の指導者たちの集まりに参加したことを「今の仕事、かつての夢。それらが交差したアメリカで思ったこと。」の記事でもお話ししました。ぜひこちらもお読みください。
w/ Hillary
第42代アメリカ合衆国ファーストレディであり第67代アメリカ合衆国国務長官を歴任したヒラリー・クリントンはワシントンDCのエンバシーロウ近くの歴史ある美しい彼女の家で昼食をもてなしてくれました。彼女と言葉を交わすことができ、光栄に感じました。